相原美紀の秘密

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私は教室に戻ると普通に授業を受けていた しかし、いつもとは違う いつもは他人を見ては色んな感情を抱いていたが今はそれがなくなった 本当の孤独 何も感じず何も思わず、ただそこにいる存在に私はなった それにしても昨日はどうにかしていた おそらく辛かった自分を解放してくれた転校生に今までの反動であそこまで浮き足立っていたのだろう もうそんなことのないように自分を戒めなくてはならないと思う まぁもうそんな状況にはならないか…… そのうち放課後になり私は学校を出た すると急に左手を後ろから誰かに掴まれた 「相原さん……」 転校生だった 「……私のこと気にしてくれて声を掛けてくれるのは嬉しいけど、今後の私を思うなら関わらないで欲しい……」 私は振り返らずその状態で喋る 「じゃぁ最後にお願いがあります!」 と転校生は私の前に立った 「今日と明日の土曜日予定ないですか?」 「ないよ……」 「そうですか!だったら僕と1日だけつき合ってくれません?」 「どこに……?」 「神奈川です!」
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