相原美紀の秘密

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成り行きで私服に着替えた私は今、同じく私服に着替えた転校生と一緒に神奈川に向かうため20時発の電車に乗ったところだ 「神奈川行ってどーすんの……?」 私は隣の席に座っている転校生に聞いた 「着いてからのお楽しみです!」 と転校生は答えると私の膝に頭を乗せてきたので私は容赦なくおでこにエルボーを落とした 「いたぁい……」 「公共の場所でそういうことしないの……」 「二人きりならいいと?」 「殴られたい……?」 「いえ!止めときます!」 と他愛もない話をして時間を潰した そのうちに電車は神奈川に着き、外はすっかり日が暮れ街灯が明かりを灯していた そして駅の外に出ると赤い特攻服をきた二人の女性が目に入った 「めぐさ~ん!弥生さ~ん!」 いきなり転校生が誰かの名前を呼び手を振っていた
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