相原美紀の秘密

45/57
前へ
/286ページ
次へ
「さて!面子もそろったしぼちぼち行くか!」 「ちょっと待つじゃん!」 サヤさんが意気込んだ瞬間、蘭子さんが慌ててそれを止めた 「優希!龍瀬は?龍瀬は来ないのか!?」 「今日は来ないですよ?」 蘭子さんの質問に転校生はしれっと答える 「そっか…………」 と転校生の返答に蘭子さんはしょんぼりしていた その様子を見て転校生はサヤさんに近づいて耳を貸すように促すとサヤさんは転校生の口元に耳を近づける 「蘭子さんと龍ちゃんまだ付き合ってないんですか……?」 「らしいな……ったく両思いなのにな……」 「そうですね……龍ちゃんは不器用だし蘭子さんは奥手だし……困ったものですね……」 「だな……」 とまぁ私は全く話が分からない…… 「とりあえず行くぞ!美紀ちゃんは私のケツに乗りな!優希は蘭子のケツだ!」 と言われたので私は先にバイクに跨ったサヤさんの後ろに座り、蘭子さんの後ろに転校生が座った そしてサヤさんがクラクションを鳴らし暴走紅姫全員をこちらに向かせた、そしてアクセルをガンガン吹かす 「よっしゃあ!行くぞオメェら!紅蓮の特攻服を着た私ら紅姫がこの腑抜けた街に爆音の風を吹き込む時が来たんだよっ!」 サヤさんの言葉を引き金に暴走紅姫の連中はバイクに跨りエンジンを吹かす 公園はバイクのエンジン音で轟いていた 「っしゃぁあ!遅れんなよ!私について来いやぁ!」 こうして暴走紅姫総長神田サヤを筆頭に、紅蓮を身に纏った紅姫達の狂奏曲が今、この神奈川で奏でられる
/286ページ

最初のコメントを投稿しよう!

178人が本棚に入れています
本棚に追加