相原美紀の秘密

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すごい…… 総長のサヤさんを先頭に暴走紅姫は街を爆音で走り抜けている 歩道の方を見ると道歩く観客が応援か何かをしているようだがこの爆音では全く聞こえない 「どうだ?初めての集会は?」 サヤさんは後ろで落ちないようにしがみついている私に質問してきた 「すごいです……なんというかすごいです……」 なんとも幼稚な感想だが実際にすご過ぎて表現できない 「だろ?だけど本番はこれからだぜ?」 私はそれを聞いてこれより凄いことがあるのかと思うとワクワクが止まらなかった そのうち暴走紅姫は街を抜け、海沿いの国道に出た すると急にサヤさんが私に話しかけてきた 「なぁ美紀ちゃん?アンタ独りがいいのか?」 その質問を聞いて上がっていたテンションが一気に下がった 「まぁ……そうですね……独りだと誰とも関わらなくて良いですし……」 「でも優希が来てから楽しく学校生活送りたいと思ったんだろ?」 「はい……でもダメでした……結局私は独りがお似合いなんですよ……」 その言葉を聞いてサヤさんは一度沈黙した
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