相原美紀の秘密

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そして口を開く 「美紀ちゃん?一回本格的な後ろの乗り方やってみようか?」 と言われたがやり方が分からないので困っていると 「他の人のを見てみな?」 とサヤさんに言われたのでとりあえず一番近い副総長の後ろに座っている転校生を見た 転校生は蘭子さんにピッタリ張り付いてギュッと蘭子さんを抱いていた ………… ギュッ! 「いや……優希は特別だからな?アイツ女体好きの変態だし!アイツ以外な?」 私に急に抱きつかれてちょっと驚いたサヤさんの言葉を聞いて私は恥ずかしさから顔を真っ赤にして転校生以外の人を見た 他の人は運転している人には掴まらず、バイクの後ろに付いている取っ手に掴まりながら乗っていた 私も真似をしてそれに挑戦してみた …………怖い なんというか振り落とされそうな感覚が物凄く怖い 「あの……ちょっと怖いんでやっぱり掴ませてくれませんか?」 「よっしゃあ!そのままそれに掴まってな!」 サヤさんは私の言い分を全面否定……というかシカトし、いきなりアクセルをグルンと回した もちろんアクセルを回すということは速度が出る訳で…… 「きやぁぁぁあああ!落ちるぅぅうう!死ぬぅぅうう!」 私は必死に後ろの取っ手に全力をもって掴まり半泣きの顔を強ばらせて叫んでいた
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