相原美紀の秘密

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「でも……やっぱりダメなんです……昔みたいにスッピンで外出ると気持ち悪くなって嗚咽吐いちゃうんです……体が拒絶してるんです……」 「メイクした時は外出れんだろ?なんでわざわざ過去の自分に戻ろうとすんだ?戻る必要ないだろ?過去の経験があって今の自分があるんだ、メイクを施してる今の自分でなんか不都合があるのか?もし不都合があるんだったら別にダチ作ってから徐々にメイク薄くしていってスッピンにすればいいだけだろ?」 確かにそうだ…… スッピンで外に出て嗚咽を吐いた時、私は独りじゃないとダメなんだと思いこんでいた…… わざわざノーメイクでいる必要がどこにあるのだろうか…… なんでこんな簡単なことに気づかなかったんだろう…… 「すいません、ありがとうございます……」 「おう」 「すいません……背中……貸して……くだ……さい……」 「おう、いいぞ」 私はサヤさんに掴まりながら頭をサヤさんの背中に押し付け涙を流した するとサヤさんは体勢が不安定な私が落ちないようにバイクの速度を落としてくれた 彼女の優しい心遣いがとても嬉しかった
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