14/15
前へ
/340ページ
次へ
「ちょっ…待って…やっ、…ダメ…」 いつもなら、散々飲んだあと、身体を重ねるのだけど…。 生憎、今日は全然飲んでない上に、さっき少し眠ったせいで、多分、もうアルコールは抜けてる。 素面のまま抱かれるなんて…考えただけで恥ずかしくなる。 富田は、暴れるあたしの手を、一纏めに掬い上げて。 「んな、照れんなって、何回もシてんだから」 「ちょっ…あ、やっ…ンッ」 あっという間に、唇を富田に奪われて、何も言えなくなったあたしに。 「シたいって顔してるくせに」 「なっ…それよりっ、デザインの話し進めよっ…富田、どいてっ」 動揺して、おそらくあたしの赤くなってる顔を見て、また一つ笑った。 「この会話、そんな重要じゃねーだろ?」 言いながら、あたしの唇に深く口付けた。 .
/340ページ

最初のコメントを投稿しよう!

14217人が本棚に入れています
本棚に追加