14223人が本棚に入れています
本棚に追加
「ここ…?」
「そーだよ、ほら、行くぞ」
あたしは、パーティー会場を見上げて、背筋が凍り付いて、足が止まった。
てか…超が付くぐらい有名なホテルじゃん。
ここ、外国の首相とかも泊まるとこじゃないの?
「何やってんだよ、早くしろよ」
踵を返した富田が、あたしの手を取って歩き出す。
「ちょっ、待って、心の準備が…」
「うるせーよ、全く」
゛離さない ″ そう言われてるみたいに、富田は繋がれた手をギュッと握った。
会場の中に一歩入ると、そこは、庶民のあたしが来るよーな所じゃないくらい、華やかな場所だった。
.
最初のコメントを投稿しよう!