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「お前、1人で何笑ってんだよ、薄気味わりーな」
「わぁっ!!びっくりさせないでよ、バカ」
いきなり背後から現れた富田に、あたしは驚いて持ってた皿を落としそーになって。
「っと、あぶねー、落とすなよ、高そーな皿なんだから」
「あんたがびっくりさせたからでしょ」
「うるせーよ、ホントに口が悪い女」
ムカつくーーー!!
「前から言おーと思ってたんだけどさ、あんたこそ、口悪いじゃん、嫌味ばっか言うし、可愛くないっつーか、優しくないっつーかさ」
「は?何、お前…優しくして欲しーの?」
「や、ちがっ、そんなんじゃないけど…、あー、もーいい、あたし今日はたっぷり飲むから。帰りよろしく」
目の前のテーブルにある、違うグラスを手にして一気に流し込んだ。
「お前っ、ちょっ、それ」
「あっつー、喉が…」
ものすごーく、喉が焼けるよーに熱くて、一瞬にして目が回るくらいのアルコール。
「バーカ、お前、その酒テキーラより強い酒だからな」
「知ってたんなら早く教えてよ、バカ」
まだ少しヒリヒリする喉を押さえながら、隣で笑う富田を睨んだ。
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