躊躇い

24/32
前へ
/340ページ
次へ
しばらくして、餃子を食べながらラーメン屋のテレビをボケーっと見てた。 クラッチバッグの中から、煙草を取った時、携帯のランプがチカチカ光ってた。 ゛どこ? ″ たった3文字の、味気ないメール。 返信する気にもならなくて、あたしはシカトしたまま、煙草を吸った。 窮屈なカッコから来る疲れと、色んなアルコールが混ざったせーで、真っ直ぐ歩けない身体で、ラーメン屋を出た。 あたしのマンションが遠くに見えた頃、アスファルトに水玉模様が出来始める。 天気予報、ハズレてんじゃん…降水確率10パーセントなんて言ってた癖に。 .
/340ページ

最初のコメントを投稿しよう!

14224人が本棚に入れています
本棚に追加