終わりのキス

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歩きながら、もう一度コールボタンを押した。 3回目のコールで聞こえた、富田の声に、あたしは破裂しそーな程の心臓を左手で押さえた。 「どーした?」 「今から…そっち、行く」 「はぁ!?」 「とにかく…行くから」 返事も聞かずに、切った電話。 歩いて15分の距離、あたしは心臓を押さえながら、富田の部屋に向かった。 .
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