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「綺麗じゃん…部屋」
入る前に、゛散らかってるから ″ そんな事言ってた癖に。
「あー?そーか?お前の部屋と比べたらな」
なんか、その言葉…無性に腹立つし。
どーして、こーも、一言余計なのかな富田は。
「まことは、一緒には暮らせねーな…ハハッ」
「はぁ!?あたしだって、あんたみたいに几帳面な男とは…」
するりと腕を引き寄せて、ソファに座らされたあたしと、富田の顔、唇が触れるまで10センチの距離。
そら…あたしは言葉を詰まらせる訳で。
「まーこ」
目の前のブラウンの瞳に、あたしが写る。
その瞳を、少しだけ細めて微笑んだ後。
「住むか…一緒に、ここで」
「ふぁぇっ!?」
はぁ?と、えっ?と、が混ざり合う。
「なんだよ、その声は」
「い、今…なんて…」
「だーかーら、ここで俺と、一緒に住むかって聞いてんの」
無理ー、絶対に無理。
こんなに甘々な富田…毎日なんて。
あたしの心臓もたないし、ホント無理。
「や、あたしは、その…親も心配するし…」
「あ?嘘、ついてんじゃねーよ」
「や、だから、ちょっ…まっ…ンッ…」
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