唇の温度

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頭いたっ…。 恐ろしい程の二日酔いで目覚めた日曜の朝。 カーテンの隙間から見えた外の光りは、間違いなく晴天だと知らせる。 家族サービスに精を出す中年のサラリーマンは、さぞかし喜ぶ天気だろう。 二日酔いのあたしには、そんなの知ったこっちゃないけど。 この頭痛から逃げる事は多分…出来そうもない、そうは解っているけど。 もう一度、頭から布団を被って目を瞑った。 ウトウト と、睡魔に落ちかけたあたしを一気に現実に引き戻した犯人は、和美からの電話だった。 ゛合コンの人数足りないから至急来て!! ″ .
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