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「まこー!!こっちこっち!!」
店の前で携帯を片手に、待ち構えてたのは、いつにも増して甘めな勝負服を着てる和美だった。
「本当にごめんっ!!一人、急に来れなくなっちゃってさー」
「明日のランチ、よろしく」
「了解でーす!!」
そう。あたしは和美の
『明日、ランチ奢るから!!』
の、一言に釣られて いそいそと人数合わせの合コンにやって来た。
あー、何ご馳走してもらおーか?
たまには和食もいいか?
「それにしても、まこ、あんた毎日酒ばっか飲んで…また二日酔い?」
「ん、まーね。ねぇ、中で煙草吸える?」
「吸えると思う。行くよ」
「ふーん、ならいーや」
スタスタと 店の中に入って行った和美の後について行く。
居酒屋なのに、ちょっとお洒落な外観。
一歩入ると、あちらこちらに間接照明が置かれてたり、床のザラッとした黒っぽいタイルが なかなかセンス良い。
「なんか、ここいーね」
「でしょー?最近オープンしたんだよ」
「ふーん…お腹空いた…」
店の雰囲気から、出てくる料理を想像して お腹が鳴った。
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