日常

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気持ち悪さで目が覚めて、身体を起こすと富田の部屋のベッドだった。 うー 気持ち悪っ…。 どーしてここにいるのか、疑問はあるにせよ、一刻も早くこの気持ち悪さから解放されたくて、トイレへ駆け込んだ。 やっぱり…アルコールと痛み止めは一緒に服用してはダメなんだ、と、今更ながら気が付いた。 何度か吐き気に襲われて、吐き出すと 少し気持ち悪さから解放された。 その代わりに、やって来たのは恐ろしい痛みだった。 ベッドに戻って、うつ伏せに身体を預けた。 痛い、痛い、痛い、痛い、痛い。 時計の秒針と同じ早さのそれ。 「あーーー!!」 苛立ちにも似た、大きな声で仰向けになる。 「あー、起きた?」 声がした方を向くと、富田が居た。 シャワーでも浴びてたのか、下着姿で頭からタオルをかけて。 「ねー、なんであたしここに居るの?」 「あー、お前すげー酔っ払って連れて帰ってくれって中川から電話きた」 そーゆー事か…。 .
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