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暑いのは大嫌い。
だって、大好きな洋服に汗染みが出来るから。
ホントは一枚で着たい、真っ白なテロンとしたシャツも、タンクトップを着ないと台無し。
朝からコーディネートする、こっちの身にもなれ!!
ギラギラする太陽に向かって悪態をつきながら、玄関を飛び出した。
駅の改札口の、もわっとした空気にうんざりしながら、会社に向かう。
「よっ」
後ろから聞こえた、昨日の夜も聞いた声に振り返る。
「あー、おはよ」
昨日の夜、散々、熱いSexを交わしたとゆーのに、この状況が何だか可笑しくて一人笑う。
「どーした?暑くて頭やられたのか?」
「あー、そーかも…ハハッ」
快楽の海に堕とされて、何度も求め合った、ほんの数時間前。
甘い時間を共有したとは思えない程、不思議な関係。
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