小さな変化

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真っ暗な部屋に入って、ベッドに倒れ込むように身体を投げ出した。 ゛ごめん…あたし、やっぱ帰る ″ どーしてか自分でも解らないけど、気が付けば 最上階の部屋を飛び出していた。 頭の中でまた、再生される富田の呟いた声に 頭を振る。 「あんたの…玩具じゃないっつーの…」 反抗してはみたものの、結局はその手の内に転がされてる自分が嫌になる。 身体を重ねれば重ねる程、気が付いた。 あたしの身体は、富田じゃなきゃダメなんだと嫌ってゆー程、思い知らされた。 モヤモヤした解らない感情を吐き出したくて、携帯を手にした。 7回目のコールで聞こえた声。 「どーした?デートじゃねーの?」 「今すぐ…来て…」 「は?何時だと思って…「いーからっ!!」 「早くっ!!来て…」 .
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