小さな変化

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「…ンッ…ンンッ…」 膝をついて、富田の首に手を回して深く口付けたあたしを、富田は抱き寄せた。 大きな手が、あたしの腰に触れただけで、あたしの身体は疼き出す。 お互いを求め合うようにキスをしながら、雪崩のようにフローリングに倒れ込んだ。 富田の唇が、あたしの耳たぶを甘く噛んだ後、首筋を熱い舌が舐め上げる。 「アッ…ッ…」 押さえようのない声が、何も塞いでないあたしの唇から溢れると、富田は満足そうな顔で微笑んだ。 シャツがはだけたそこに、富田の唇が触れる。 吸い上げたり、噛み付いたり、舌で転がしてあたしを弄ぶ唇。 その唇にあたしは弱い。 あたしが投げ出された海は、もう溺れてしまうしかなくて。 富田がくれる甘い時間の時にだけ、いつもの可愛いげのないあたしじゃなくて、甘い声で鳴かされる女になる。 .
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