確信

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「まーこっ、飲み過ぎだよ?なんかあった?」 何杯目か自分でも解らないテキーラを飲み続けた。 「別にー、何にもないけど、飲みたい気分なのー」 そんなの 嘘っぱち。 もう、自分でも薄々気が付いてる癖に。 「あーあ、男作ろっかなー」 「そーしな!! まこには、遥君てゆー素敵な王子様が居るじゃん」 「遥君ねー……」 彼は素晴らしいくらい大人の男だと思う。 マンションから、いきなり帰ってしまったあたしを怒る訳でもなく、あの後も、こんなあたしに懲りずに誘ってくれる。 一度、富田がシャワーを浴びてる時に、掛かってきた着信。 ゛少しだけでいい、会いたい ″ そう言われて、あたしだって悪い気はしない。 置き手紙を残して帰ろうとしたあたしに、シャワーから上がった富田は、無理矢理ベッドに押し倒した。 その時、あたしは富田の右の頬っぺたを ひっぱたいた。 あの日から2週間、口を聞いてなかった。 いくら身体の相性がいーからって言っても…きっと、あたしに面倒になったんだろう。 .
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