確信

10/20
前へ
/340ページ
次へ
玄関のドアに寄りかかったまま、小さく折り畳んだ膝の上に額を預けた。 時間が経っても、ちっとも静かにならないあたしの心臓。 左胸を一握りして、溜め息を吐いた。 少し前から、気が付いていた あたしの胸の奥にある 小さな ゛しこり ″ もう、それに気が付かないフリなんて出来なくて。 ねー、富田。 好き。 あー、好き。好き。好き。好き。好き。 こんな気持ちになるなら…… 始めから身体だけの関係なんて欲しくなかったのに。 .
/340ページ

最初のコメントを投稿しよう!

14218人が本棚に入れています
本棚に追加