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玄関のドアに寄りかかったまま、小さく折り畳んだ膝の上に額を預けた。
時間が経っても、ちっとも静かにならないあたしの心臓。
左胸を一握りして、溜め息を吐いた。
少し前から、気が付いていた
あたしの胸の奥にある 小さな ゛しこり ″
もう、それに気が付かないフリなんて出来なくて。
ねー、富田。
好き。
あー、好き。好き。好き。好き。好き。
こんな気持ちになるなら……
始めから身体だけの関係なんて欲しくなかったのに。
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