prolog 

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しかし、そんな悪魔の巣窟化とした村へわざわざ赴き、悪魔共を蹴散らして来た勇敢な青年がいた。 その青年は、まだ22歳だというのに腕が立つらしく、そして見事な程の好青年なのだ。 彼は王宮内を良く出入りをし、朝早くから国中を駆け回っている多忙な奴だった。 なにより、側近に向いた才能を持ち合わせているのだが、どうやら本人は『騎士道』から離れたくないらしい。 この国を物凄く愛しているためなのか、時々度肝を抜かれるような発言をする。 だが、それをきちんと実行させるだけの行動力がある。 素晴らしい『国王専属騎士』だ。 彼は、他の騎士たちと違う階級を与えられていた。 『民の騎士』ではなく、『国王の騎士』として、彼は動いている。 まぁ、簡単に言ってしまえばパシりも同然な位にいるのだが、それなりの重要性はあった。
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