prolog 

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今、この国は戦争真っ只中にある。悪魔に魅入られた国々に攻められ、この国は窮地に追いやられているのだ。 悪魔の気性はとても荒い。 そして、人間たちを苦しめることに快楽を感じるらしい。 おかげで、国王は頭痛に悩まされていた。 つい最近まで隣国の王子に姫を嫁がせて、これからもどうぞよろしくと、握手を交わしたばかりだった。 悪魔に取り憑かれ、隣国は廃れてしまったらしい。 嫁いだ姫と隣国の王子は慌ててこちらへ避難したため、無事だったが、今度は我が国の王子との折り合いが悪くなった。 まぁ、悪魔に魅入られたのは、欲が深かったからなのだ。 それに堕ちてしまった隣国の国王は、理性を無くしてしまっているのだから、王子が憤怒するのは当たり前かもしれない。 そんな悪魔や悪魔の子をどうしたら良いのか。 その打開策に、『国王専属騎士』は言った。 「悪魔の子は私に任せて下さい」  
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