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だ、だって。
私は黒川くんと話すのは今日が初めてなわけで。
そりゃあ、黒川くんの存在はもっと前から知ってたけど初めてなわけで。
なのに、こんな。
こんな状況になるなんて、おかしい!
「返事は、」
頭の中でぐるぐると悩んでいると上から降ってくる黒川くんの声。
「返事は、待つつもり」
「……」
「だからよく考」
「……へっ、返事!?」
驚いて、声が裏返ってしまった。
大声を出したせいか黒川くんも少しだけ驚いてる。
だけど、すぐポーカーフェイスに戻って「そ。返事。」と返してくれた。
返事ってことは。
YESか、NOって、ことだよね。
それはつまり、私が黒川くんに対して「付き合う」か「断る」を決めるということでしょ?
「……違うでしょ」
むしろ、反対なんじゃないのかな。
この場合。
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