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■感想
とっても有名な作品なので、ご存知の方も多いかと思います。私も、知っていましたが、読んだ事はありませんでしたので、ものは試しにと読んでみました。
ずっと以前に、外国人作家のファンタジー小説の和訳版を読んだときに、どうにも肌に合わない感じがして、途中で投げ出していらい、海外の作品に対して、食わず嫌いなところがありました。
この作品につきましても、和訳独特の雰囲気があり、はじめのうちは少し抵抗がありましたが、名訳と称えられる本作の翻訳家の方が凄いのか、そのうちに気にならなくなってゆきました。
最後の数ページというところまで読み進んだときに、妻から「その本どう?」と聞かれました。その際の私の返事は、「俺にはこういう作品は合わないのかも」というものでした。
前評判もよく、ストーリーも大体知っておりましたので、こんなものかと読んでいたのですが、妻に答えてから数分後には、私の目には涙が浮かんでおりました。
最後の数ページに、思いも寄らないほどの破壊力を秘めていたのです。
海外作家アレルギーも解消できた事ですし、近いうちに、また海外の作家さんの作品を読んでみたいと思います。
次回の作品は、小前 亮 作、『蒼き狼の血脈』です。
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