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■感想
とても長い話なのですが、一気に読み上げました。
きっかけとなる事件が起きたのは1973年。そして物語の最後は1992年という長い年月を、あるふたりの男女を中心として描かれております。
上記の、男女は、作中で一度も会話を交わしませんし、会ったりもしません。それぞれの心情なども一切かかれていません。物語は、このふたりを取り巻く人物達を描く事によって進んでいきます。
大きなシャボン玉のなかで、いくつのも小さなシャボン玉が、出来ては弾けていくような、そんな印象を私は持ちました(わかり辛いですかね……)。
読み終わった後の達成感はありましたが、前述の分身とは異なる質で、私はやるせない気分に浸り、スカッとした爽快な気分にはなりませんでした。
次回の作品も、同じく東野 圭吾作、『幻夜』です。
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