永吉のひとりごと

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その時、天の声か? 「誰か、助けて~!」 1人の女の子が俺を見つけた🐱 だが、誰も来ない! 女の子は、意を決して川の中に… 俺に向かってくる! 大丈夫か?俺が心配する立場じゃないが💦 見るからに身体が弱そうな子だったから… すると、バイクの音 1人の男がバイクを下りて、女の子を止めた🐱 そして、その男が俺の所に猛ダッシュで近づいてくる! サングラスをかけているので表情はよくわからないが🐱 俺は、まじでビビった💦 あ、落ちる!と思った瞬間、大きな手のひらの中に🐱 「ヒドい事しやがる奴がいるな☆もう大丈夫だから…」 俺はその男の暖かい懐の中に入れられ、川岸にたどり着いた🐱 「お嬢ちゃんの猫かい?」 男は、俺を女の子に渡そうとした🐱 女の子は黙って首を横に振った。 俺…どうなるの? 俺は二人の顔を見比べた。 「命を、なんだと思ってるんですかね、猫だってちゃんと生きてるのに…」 涙ぐみながら女の子は俺を抱きしめた🐱 「私、飼ってあげたいけど飼えないし…」 「俺が、飼ってやるよ!」 男は女の子から俺を奪いとると両手で抱き上げた🐱 「おお、チッチャいけど大事なもんついてる! 今日からお前は永吉な! よろしく、永吉!」 「いいんですか?」 「ああ、俺が救ってやった命だ、無駄になんかするもんか!」 「良かったね、永吉!大事に育ててもらうんだよ…」 女の子は俺の頭を優しく撫でてくれた🐱 できたら女の子の方に飼われたかったけど…ニャーとしか言えない俺は、 男に抱かれて女の子と別れることに… すると、俺の気持ちが分かったのか男が女の子にこう言った。
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