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俺は悩んだ。
LIFEの進化を、軌跡を、観察し続けていたい。この好奇心は、並々ならぬレベルまで膨らんでいた。
しかし一方で、いつの間にか観察される身分を逸脱しようとしている彼らが、怖い。
削除すべきか、観察を続行すべきか。
俺は、自分が生み出したこの生命体が、惜しい。
削除なんて、したくはない。
また同じ手順を踏んだところで同じ結果が得られるとは限らないし、何より、削除プログラムによる大粛清を乗り越えて進化したLIFEに、愛着を持っていた。
結局のところ、人間のこの「感情」といったものが、論理的思考を阻害してしまうようだ。
俺は、彼らの観察を続けることにした。
LIFEたちは、口数が減り、ひどく大人しくなっていた。
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