1人が本棚に入れています
本棚に追加
それは突然の出来事だった。
ガルガンチュアΣが起動する寸前に、いきなり戦争が終わったのだ。
平和的解決を望み続けた者達の小さな努力が積み重なり、ようやく形になったのだ。
ああ、諦めていた自分が恥ずかしい。
あまりにも急な嬉しい知らせに、腰を抜かして喜んだっけ。
「ああ、平和だ」
巨大な脚部に、ヒヨコちゃんのマグネット。
大きな大きな我が家の伝言板。
「あああ、平和だああ!!」
一度も光を宿さずに錆び付いていく大きな瞳が、何故だか喜んでいるように見えた。
最初のコメントを投稿しよう!