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灰色の街
「佐助っ…!」
「何、旦那ー…」
寝てるだけだよ、と付け足すと主はほっとしたように眉根を下げた。
「某、佐助が三晩帰って来ない故、心配で眠れなかった…」
「心配性通り越して過保護だよ、旦那は…」
「佐助っ…」
力づくで上体を起こされ、ぎゅっと抱き締められた。
「…某…戦に勝とうとも、もし佐助を失ったとしたら…
悔いても悔やみ切れぬ…!」
「……心配いらないって。俺様の事誰だと思ってんの」
旦那の体温が心地良くて、俺は旦那の腕の中でまた微睡んでしまった。
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