赤の約束

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「へへ…やってくれるじゃん…」 目の前に居た敵兵と目が合って、何故か笑ってしまった。 「……な、何がおかしい…!」 「…へへっ……」 油断した自分に対しての自嘲の笑みとも、また違っていた。 俺の表情を見て敵兵が気味悪そうに、刺さった刀を抜いた瞬間、 俺は両手の手裏剣でそいつらの頸動脈を掻き切った。 「ぐああ゛っっ」 大量の返り血に装束が汚れたが、構わず俺は歩いた。 「…邪魔するなよ…… 旦那の所に行かしてくれ………」
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