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翌日、俺は意気揚々と自分の教室を目指していた。
今日からヤンキーくんたちのパシリをしなくても良いのかと思うと、学校に行くのも足取り軽やかだ。
むしろ、これからは俺がこの学校のトップに立ってやるくらいの気持ちでいる。今まで相当溜め込んできたモノがあるしな、それくらいやってやらないと。
ヤンキー学校の王様か…、フフ、悪くない!
あいつらときたら、何故かいつも偉そうだし鼻っ柱を折ってやるのも悪くないよな…ふふふ。
しかし…ヤンキー学校の王様を目指すなら、喧嘩は絶対必要不可欠なのか…?
ただの暴力は好きじゃないんだよなぁ…。
でも中には本当に強い奴もいるだろうから、少し楽しみでもある。
ルンルン、と軽くステップを踏みながら歩いていると、前からとてつもないヤンキーオーラを身に纏った男が歩いてきていた。
笑えるくらいのコテコテヤンキー…あれは昨日のバンダナくん…。あいつも中々強そうだ。
というか、なんて名前だっけ?バカ岡あたりにでも聞いてみるか。
バンダナくんよりも、まずは…同じクラスの樋口たちをなんとかしないといけないんだよな。
喧嘩以外で、なにか方法はないのだろうか?
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