これは革命だ

4/14
前へ
/96ページ
次へ
俺とバカ岡のやり取りを見ていたクラスのヤンキーもどよどよとざわついている。 めっちゃ楽しい。 バカ岡に意味わかんねぇとか言われたが、本来の俺はこんな感じだし…。 でも、なんか説明するのも面倒だし、それにみんなの反応が楽しいので黙っておこう。 「花岡、悪かったよ。手加減したつもりなんだけど、痛かった?」 俺がわざと心配するようにバカ岡の顔を覗き込むと、バカ岡は眉間に皺を寄せてムッとした。 「こ…こんなもん、痛くもかゆくもねぇよ!!それに呼び捨てにすんじゃねぇっ。下っ端のくせに!」 「あー、だって、俺もうお前の下っ端でもパシリでもないし、ただのクラスメイトだろ?」 俺は髪をボリボリ掻きながら、言い放つ。 いや、むしろ今はじゃっかん俺の方が優勢だ。 バカ岡もその事を少し分かってきているようだ。自分より俺の方が強いのだと。 だって、いつものバカ岡と違って、なんだか弱々しげだ。 なんか弱々しくて可愛いと思ってしまった。やばい。俺にソッチの気はないぞ。 「な…なんだとぉ…!?」 「落ち着けよ、怒らない怒らない」 「バカにしてんのかっ!!」 宥めるようにバカ岡の頭をぐりぐりと撫でたら、バカ岡に思い切り手を払いのけられる。 それと同時に、教室に誰かが入ってきた。 その人物は、このクラスのボス・樋口だ。
/96ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1161人が本棚に入れています
本棚に追加