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「森田ァ!オメーのせいで、俺は裏切り者扱いだ!!」
バカ岡はジャムパンを頬張りながら、俺に怒鳴ってくる。
今は、昼飯の時間。俺とバカ岡は屋上で一緒に昼飯を食べていた。
どうやら俺の発言のせいでバカ岡は樋口グループから森田グループに乗り換えたと思われて、クラスメイトたちに白い目で見られているらしい。
常日頃、俺を良いように使っていたんだ。少しは痛い目に合うといい。
俺はおにぎりをもぐもぐしながら、バカ岡の言葉を笑顔で受け流した。
「まぁまぁ、いいじゃんいいじゃん。本当の事だろ?」
「本当じゃねぇ!言っとくけど、俺はオメーの下につく気は更々ねぇかんなっ!!それにオメーのせいで、樋口君に最低な奴と思われたに違いねぇ…」
バカ岡は何かっていうと、樋口君樋口君だな…。ちょっとジェラシー感じちゃう…!
俺は頬を膨らませながら、
「花岡はさ、樋口の事好きなわけ?ボーイズラブなのか?おい」
と、不機嫌に尋ねてみる。
俺の問い掛けにバカ岡は口元を歪めた。
「はあ?何を意味わかんねぇ事言ってんだ、オメーは…!好きとか嫌いとかじゃねぇよ。俺はただ、樋口君の事を男としてソンケーしてんだよ」
「やっぱりボーイズラブじゃないか!」
「だからよぉ!そのぼーいずらぶってなんだよ!?」
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