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カチカチ…。
シャーペンの中の芯が短かすぎて出ないみたいだ。
そう思って、シャーペンの先から視線をあげた。
ーっ!!!!
心臓がバクン!と音を立てて鳴った気がした。それもそのはず、あいつが斜め後ろ、つまり俺の方を見ていた。というか、目があった。
「はい、シャー芯、貸したげる。」
俺の席の前から聞こえた声で、あいつと絡んでいた視線はすぐにほどけた。
「あ、おー、ありがとう。」と小さく礼を言って、もらった2本のシャー芯を手のひらにのせ、視線を落とした。
うぅ…恥ずかしい…たぶん俺のカチカチ、かなり響いてたんだ…。
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