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ギャー、ギャーと全く朝っぽくない魔鳥の鳴き声が聞こえる。
普通は、ピチチとかかわいい鳴き声じゃないのか。
寝起きのボーッとした頭で考える。
あれから、ショック的なものなのか、大人になって疲れた的なものなのかわからないが、朝までグッスリ眠ってしまった。
なんと情けない…
全体的に重いのか、スッキリしてるのかわからない体を起こす。
そこで、びっくり。
なんと、まだケルベロスがいた。
帰ってなかったのか。
ベッドに凭れて床に座ったままグッスリと寝ているケルベロス。
昨日のことがあり、とても目を会わせたくないが起こすしかない。
くそ、嫌がらせじゃないのか!?
「ケルベロス、起きろ!………おい!!」
……………。
反応がない。屍のようだ。
…人間の本に書いてあった言葉だが、うろ覚えですぎたから合っているかどうかわからない。
………どうでもいいか。
「おい!ケルベロス?」
全く起きる気配のないケルベロスにだんだん、腹が立ってきた。
手に魔力を込める。
黒い光りが手に集まってくる。
それは30センチほどの球体なった。
よし、このくらいか…
「ケルベロスーーッッ!!!」
ドッガーーーーーーーーーーーーーンッッッッ!!!!
ものすごい音が城内に響きわたる。
ふん!!
昨日の礼(仕返しともいう)だ!!
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