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ケルベロス「俺の家は結構古い家ですから、何かと厳しいんですよ。…アールの教育も煩くてですね…」
ハァ、とため息をつく姿は、その事を思い出したのか、疲れた顔をしていた。
ケルベロス、門番羨ましいとか思ってたけど、苦労してたんだな…
これからは、愚痴も聞いてやろうじゃないか。
ケルベロス「アールも不憫だ、とかなんとかずっと言われてるんですよ。俺もシルビアも参ってましてね…」
あはは、とから笑いをする、ケルベロス。
なんか、痛々しいぞ。
ケルベロス「…だからさっきの言葉は、すごく嬉しかったです。アールも本当にそう思ってくれてるといいなぁ…」
そう言ったケルベロスに疑問を抱く。
きっとアールだってそう思ってる。
「そう思うなら、本人に聞けばいい」
ケルベロス「まぁ、そうなんですけどね。怖くて聞けないっていうか、なんていうか…」
「ふん、ヘタレめ」
ケルベロス「うわっ、ひどいですよ!!……でも、今度聞いてみます。せっかく魔王様がアドバイスくれたので」
せっかくとはなんだ。アドバイスぐらいしてやるぞ。
ケルベロスより年下だが。
まぁ世話になってるし、アールの事だし、
「そんなに煩くて、我慢できないんだったら、俺が一言物申してやろう」
ケルベロス「ははっ、最強の見方ですね!」
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