~さまよい続ける人よ~

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「よっと。」 いつもの朝、いつもどおりの昼、いつもの帰り道、いつもならまっすぐ帰っていたのに今日は寄り道をしていて、空が暗くなっていた。そしてふと腕時計に目をやったら、 ?「7時半ね~。」 いつもなら5時に帰っていたが今日は機嫌がよかったので「寄り道でもしようかな」と思い寄り道をしていた。 ?「こんな時間だしそろそろ・・・」 と、言った時、すっと誰かが墓地に入っていくのが見えた。 ?「誰だろう?こんな時間に?墓参りにしては遅すぎるし。」 そこで普通は気にせずに帰っていればいいものを、今日は調子がよかったのでたぶん、興味を持ったのだろう。 ?「よし。付いて行ってみるか。」 そして墓地に入って行った。 空は暗かった。 さっきの人がすぐに見つかった。 なんですぐ見つかったって?泣いていたんだ。 そして墓の上に座っていたんだ。 そしてそこだけ明るかった。 もう一度言おう、空は暗かった! (なんで!?なぜ!!?) 気になって少しだけ近づいて隠れて見ていた。 暗かったけど近づくと、顔がはっきり見えるようになった。 そして一瞬だけドキッとしてしまった。 しかたなかった。 キレイすぎたんだ。 整った顔立ち、腰まである髪、スッとした足、あまり目立たないけどかわいいワンピース、そして何よりも一番目立ったのが、髪に結んでいる大きなリボン。 ふと思ったが、 (なんで、こんな時間に女の子が一人で?) 見た目からして12~3にしか見えないのに墓地にいる・・・。 気になって話しかけてみた。 ?「こんな時間に何しているんだ?」 少女はこっちを見たとたん、おどろいて目を大きく見開いている。なんでだろう? 少女?「もしかして私に言っているのですか!?」 ?「あ、ああ、そうだけど。」 少女?「あなた私が見えるのですか!!!」 ?「?どういうこと?」 少女は急いでこっちに来た。 少女?「あなた何者!?」
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