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『待って!』
自分の声に雅美は目が覚めた。
「何を待つのかな?質問の答えか?え?松岡!」
同時に頭を痛みが走った。
「痛っ‥‥」
今は、授業中。
怖い顔をした先生に教科書で頭を叩かれたのだった。
「スイマセン」
小さな声で謝ると、教室中が大爆笑に包まれた。
「雅美ったら~!よりにもよって、コオロギ(先生のあだ名)の授業中に寝るかなぁ。一番、怖い先生じゃんか~。おまけに寝言まで言うし…爆睡してたんやね」
休み時間、小言を言ってるのは親友の花島 美智。
雅美の一番の理解者だ。
「また、あの夢を見た」
「ん?あ~例の少年クンの夢?本当に会った事ないの?」
「全く…」
「ひょっとしてさ、あんた…ショタ?」
「バカ!(笑)」
雅美の時間は、こうして過ぎていく。
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