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朝日が窓からこぼれ落ちて少年の金髪をより輝かせた。
少年は、うっすらと目を覚ますと起き上がった。
『おはよう、彼方(カナタ)。』
いるはずもない少年の名を口にし欠伸をした少年は学園に行く支度をした。
支度と言っても全寮制男子校なので寮から余りに遠くはない範囲に学園はあった。
身支度を済ませ寮を出た少年、夜闇 海(ヨルヤミ カイ)は学園に向かった。
すれ違う生徒は皆、海に哀れみ・悲しみ・恨み・好奇心の視線で彼を見た。
そんな海は、全く気にもせず教室に向かう。
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