866人が本棚に入れています
本棚に追加
/134ページ
教室に着くと一斉に海をみるクラスメイト。
『おはよう。』
「「「…………。」」」
返事がないのはいつもの事。
海は、さっさと席に着くと窓の外に視線を移した。
「はよ、海。」
『おはよう、雷雲』
海に話かけてきたのは雷雲 夜桜(ライウン ヨザクラ)。
クラスメイトでクラスのリーダー的存在。
「海……彼方先輩の事は……『何?急にどおしたの?』……。」
彼方は、いるよ。
僕の中に。
僕だけの中に。
いつも微笑みかけてくれるんだ。
幸せだったあの時みたいに。
最初のコメントを投稿しよう!