0-1 孤立、異変、邂逅

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米海軍第7艦隊の旗艦であるマクナマラ級原子力空母「マクナマラ」は総排水量97000t 搭載数85~90機 最高速度32kt 乗組員3150名を誇る文字通り世界最新最大の原子力空母である。 ミニッツ級の設計を多くの部分で受け継いでおり、ミニッツ改級と言っても差し障りない。 2015年の2月に旗艦として第7艦隊に配備され、混迷極まるアフガニスタン支援のためインド洋に派遣された。 F/A-18スーパーホーネットやNV-22ⅡオスプレイⅡを航空支援に投入しアフガニスタンのゲリラからは憎むべき仇敵として、アメリカ陸軍、海兵隊からは頼もしい守護神としてインド洋に君臨していた。 しかしながら、1年半もの長きに渡って展開した乗組員の疲労は無視できる状況ではなく、8月に第2艦隊と交代し母港のグアムに帰投する予定であった。
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