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オルガが居た場所は、モクモクと土煙を上げ、銃弾の嵐で地面がえぐられていた。
「何よ! アイツ、あっさりやられてるじゃないのよ!」
「さて、確か女が家にいたな!さがせ!」
敵グループの中で、ひときわ大きな男が指示を出し、ぞろぞろと数人が近づく。
「もう、ここまでなの・・・」
「・・・・・・いいぜ。 テメェら」
えぐられた地面と銃弾による土煙の中から声が聞こえた。
「何!?」
「このパーティー・・・・・・俺のおごりだ!! 《Link》!!」
次の瞬間、ゴオッ! っと炎の柱が土煙を吹き飛ばし、中からオルガが現れ、体が赤い光に包まれる。
その光は両手に集まり形を変えていく。
オルガの両腕には、赤い鉄甲が装着され、鉄甲からは炎が灯っていた。
「紅蓮鉄甲!! 起動!!」
「テメェー《フレイム・リンカー》だったのか!?」
フレイム・リンカー・・・・・・体にアクス・フレイムを注入し、能力を発動させた人間をそう呼ぶ。
アクス・フレイムは、人間の心・・・・・・魂に反応し、その人間の魂を武器に変換することが出来る。
その能力は、まさに魔法。
「へっ!フレイム・リンカーといえどもこれが止めれるか!!」
大男は、オルガへ向けてロケット・ランチャーを発射した。
真っ直ぐオルガへ飛んで行く。今度は銃弾ではなくロケット・ランチャー。普通の人間は、当たれば只では済まない。 しかし・・・・・・。
「鉛弾と変わんねぇよ」
俺は、手を前にかざし、拳を握る。
「オラァ!!」
そう、俺は、普通の人間ではない・・・・・・フレイム・リンカーだ。
拳を振りかぶり、飛んで来たロケットを殴る。只、それだけで、ロケットは爆発。俺は、無傷。
「今度はこっちの番だな!」
オルガは、さらに強く拳を握る。
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