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「とりあえず、襲撃された場所に案内してくれよ」
そう言うと、あんたバカ? みたいな目で見られた。
「やっと逃げたのに、何で襲われた場所に戻らないと行けないのよ!?」
まったく正論だ。
だが・・・。
「俺の目的は、その襲ってきた連中だよ。 お前は、そのオマケ。 ってか囮だ」
「なっ!?」
俺の後をついて来るステラが歩く足を止める音が聞こえた。
まぁ、囮とか言われれば、文句の一つもあるだろう。
「何よそれ! この私が囮ですって!?」
やっぱり文句か。
「それが嫌なら、一人で帰りやがれ。 まぁ、出来ればだけどな」
「何ですって!! 私だって体力が戻れば、あなたなんかに頼らなくたって!」
そいつは頼もしいね。
せいぜい足を引っ張らない事を祈るよ。
それから、しばらく無駄話しながら6km程歩いた頃、運悪くゴロツキ達に絡まれた。
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