始まりの出会い

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俺は、近くの露店により、野菜を売っている、50代と思われる女性に声をかけた。 「ここには、空いている家はあるか?」 野菜売りの女性は、俺とステラを見て営業スマイルを見せてくれた。 どうやら会話が出来そうだ。 不振に思われれば無視をくらう。 もっとも、普通は無視されるが。 「いらっしゃい。 宿をお探しかい?」 おぉ!! 更に会話の要点を答えてくれるとは! ここは、治安が良いのか? 「だったら私の家に来ると良いさね」 ・・・・・・これは。   俺が黙っていると、いつの間にか元気になったステラが近づき、女性の顔を覗く。 「ベッドある? シャワーある? ご飯ある?」 矢継ぎ早に言い、女性の反応を待つステラだが・・・なんか、注文が増えてないか?。 女性は、営業スマイルを保ったまま、うなずき、手を差し伸べて来た。 「あぁ、ベッドもご飯もシャワーもあるよ」 そう聞くと、今までで一番早い速度で俺に振り向き「ここにしましょう!」と目を輝かせて言って来た。 「あのな、姫様・・・こういうのは・・・」 俺が言い終わるのを待たずに、ズイッと、顔を近づけ。 「姫様の言うことには素直に従いなさい! 私は、ここに決めたの!」 はいはい、そうですか ・・・なら、後勝手に・・・。 まったく、この自分勝手な感じは姫様と言えるものだ。
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