始まりの出会い

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やれやれ、荒野も集落も大差ないな。 「そうさねぇ・・・どうするね、そこの若造?」 「・・・・・・どうするとは?」 「ここから逃げるなら、あんたの後ろ、つまり、この出口から出るしかない。 出口にいるのは、このオババだけ・・・あんた一人なら、容易に突破出来る・・・でも、そこのお嬢ちゃんと一緒には無理だろ?」 確かに、俺の後ろに立つのは、50代と思われる女性のみ。 俺一人なら楽勝だ。 しかし、ステラは、男達との距離が近い。 ステラ一人なら無理だ。 だけど・・・。 「なぁ、ばぁさん。 何で、逃げる選択しかないんだ?」 そう、逃げる選択しかないのだ。 こいつらは俺が逃げると思っている。 女を見捨てて逃げると・・・。 「おやおや、この人数に若造一人で勝てるのかい?」 なんか・・・ムカつく。 俺は、男達に中指を立て。 「楽勝」 と、言ってやった。 「上等だ! コノヤロー!」 「カッコつけてんじゃ・・・ゴフッ!?」 まず、一人目! 俺は、男達の一人の顔面に、拳を突き立てた。 次ッ!! 二人目は、振り上げた右手で握ったナイフを振り下ろす時にナイフの底を右足で蹴り上げ、ナイフは、男の手から抜け、天井に刺さる。 そして、蹴り上げた足を振り下ろし、二人目の左肩に叩きつけ、右下へ振り抜き、二人目は、床に突っ伏した。
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