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ボロボロの家のソファーに寝転がっている男こと、オルガは所々壊れた屋根から見える夜空を眺めている。
「今日は夜空が綺麗だな」
俺の経験上、こんな日は、大抵、良くない事が起こる。
そんな事考えていると、勢いよくボロボロの家の扉が開かれた。
ほら、来た。
何かは分からないが、厄介事なのは間違いない。
「誰か居ないの!?」
まだ幼い感じがある声からして10代後半ってところか? いや、その前にこの声は、女性だ!
向こうからでは、影になっていて姿が見えない事を良いことに、息を殺して、俺は、相手の顔を見る。
顔立ちからして、俺の予測は10代後半というのは、おそらく当たっている。
だが、黄金色のポニーテールでオレンジを基調とした、やたら露出度の高い服から見える豊満な谷間を俺の目が、ガン見してしまうのは、しょうがない。
「ねぇ! 誰も居ないの!?」
その声で我に返った俺は、二つの選択肢を思い浮かべる。
1・こんな所に迷い込んだ彼女を、不用意にこういった所へ来ないように、人生の勉強料として彼女をいただいてしまうか
2・ここは、紳士に対応して、彼女が油断した所をいただいてしまうか
・・・こんな考えが浮かんだ自分を俺は責めない!
そもそも、こんな荒野のボロ家に何用だ?
とりあえず・・・・・・・・・様子見も含め2番で行こう・・・。
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