始まりの出会い

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王国ユグドラシルは、国々が崩壊してから建国された国で、俺は、その国にケンカを売っている最中だ。 「お嬢ちゃんの耳にも届いているのか? 俺も有名人になったもんだ」 「何、呑気なこと言ってんのよ!? あなたは第1級犯罪者に指定されてんのよ!!」 椅子から立ち上がったステラは、俺を指差して言った。 ちなみに俺は、昨日もユグドラシル軍の施設を吹っ飛ばしてる。 「お前に心配されなくても大丈夫だ」 「誰が心配してるって言ったのよ! 自分の立場をちゃんと認識しなさいって言ってんの!」 それこそ、余計なお世話だっての! 「何よ! その目は!?」 「別に・・・」 反論したら面倒くさそうだし。 「そんな事より・・・お嬢ちゃんが追われてる訳を話してくれよ」 ステラはぷいと顔をそむけ。 「別に、ただ、あいつ等からお宝を返してもらっただけよ」 今のこの世界では、盗みは日常的に起こることなので特に驚きも関心も起きない事だ。 「何だ・・・ただの泥棒かよ・・・」 「何よ、その反応!」
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