0人が本棚に入れています
本棚に追加
/21ページ
王国ユグドラシルは、国々が崩壊してから建国された国で、俺は、その国にケンカを売っている最中だ。
「お嬢ちゃんの耳にも届いているのか? 俺も有名人になったもんだ」
「何、呑気なこと言ってんのよ!? あなたは第1級犯罪者に指定されてんのよ!!」
椅子から立ち上がったステラは、俺を指差して言った。
ちなみに俺は、昨日もユグドラシル軍の施設を吹っ飛ばしてる。
「お前に心配されなくても大丈夫だ」
「誰が心配してるって言ったのよ! 自分の立場をちゃんと認識しなさいって言ってんの!」
それこそ、余計なお世話だっての!
「何よ! その目は!?」
「別に・・・」
反論したら面倒くさそうだし。
「そんな事より・・・お嬢ちゃんが追われてる訳を話してくれよ」
ステラはぷいと顔をそむけ。
「別に、ただ、あいつ等からお宝を返してもらっただけよ」
今のこの世界では、盗みは日常的に起こることなので特に驚きも関心も起きない事だ。
「何だ・・・ただの泥棒かよ・・・」
「何よ、その反応!」
最初のコメントを投稿しよう!