序章

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何故、こうなった? どこから、歯車は狂ってしまったんだろう。 いつから私は狂ってしまったんだろう。 体中の血液という血液が。 細胞という細胞が。 “私”を構成する全てのモノが、グルグルと淀みながら全身を巡る。 きっと今、私の腹を切り裂いたら、真っ黒でドロドロした、汚らしい何かが吹き出るのだろう。
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