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「結構腹でかくなったよな」 「だってもう7ヶ月だもん」 「愛は悪阻とかなかったよなぁ。なんか愛だとつるんって産まれて来そう」 「なにそれー。つるんなわけないでしょっ」 「ははっ。さて、飯にすっか」 「そうだね、なに食べたい?」 「良いよ。座っとけよ。俺作るから」 翔は冷蔵庫から卵とピーマン、ウインナーを取り出してフライパンを握った。 心配そうに見つめる愛をよそに、翔は手際よく料理をした。 「すごいじゃん・・・」 「父親になんだからなぁ。これぐらいはしねぇと」 すると、チンッ!と言う電子レンジの音が響いた。 「チャーハンは作るけど、からあげ、冷凍ね?」 「うん、なんでもいいよ」 一生懸命頑張っている翔を見つめ、愛はお腹を擦った。
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