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翔は教師になるという夢を見事に叶え、今も一人ひとりの生徒と向き合っている。
まだまだ子供っぽくて未熟なところもたくさんあるが、その懸命な姿が同じ職員や生徒から買われ気に入られていた。
受け持つ教科は、体育と保健。
「あのなぁ、出来ねぇって諦めんな。ほら、やってみろ」
「だって・・・やりたくねぇし」
「やりたくなくてもする!生きてたら逃げらんねぇこともあんだぞ?その練習だ」
高校教師。
まず自分が後悔していること、そしてやれば出来たことを生徒にそのまま伝える。
一人ずつ本気で向き合える教師になろうと思ったのは、自分の担任がそんな人だったからだ。
「ほらみろ、出来ただろ?お前やりゃ出来んだから、自信持ちな?」
「ありがと、翔ちゃん先生!」
「その翔ちゃん先生って辞めろよ・・・」
色んな生徒がいる。
臆病な子、頭の良い子、運動神経の良い子、のんびりな子、ちょっとやんちゃな子。
だけど、翔にとってはみんな同じ。それぞれ可愛くて、大切な生徒。
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